XRP直近の価格動向

出典: https://www.gate.com/trade/XRP_USDT
2025年7月22日時点、XRPの終値は3.4958ドル、高値は3.5734ドル、安値は3.4665ドルとなりました。24時間の取引高は約7億6,007万ドルです。2025年1月初頭は1.20ドルで取引されていたため、年初来で190%超の上昇を記録しています。この6か月間、XRPは3.00~4.00ドルのレンジで推移し、大口保有者による買い集めが上昇トレンドを牽引しています。
市場推進要因とテクニカルシグナル
1. リップルのインフラ進展
- 2025年5月、リップルは三菱UFJ銀行と共同実施した国際送金のパイロットプログラム完了を発表しました。
- 7月中旬には、南米最大の決済プラットフォームMercadoPagoと戦略的パートナーシップを締結し、グローバルな流動性需要への対応を強化しました。
2. 強気テクニカル指標
- 20日移動平均線(SMA)と50日SMAがゴールデンクロスを形成し、中期での上昇トレンド強化を示しています。
- 14日RSIは約60で、過熱感はなく追加上昇余地が示唆されます。
- 価格上昇とともに取引量も増加しており、買い圧力の持続が見て取れます。
3. オンチェーンおよびデリバティブデータ
- Glassnodeによると、過去30日間でXRPを100万枚以上保有する「クジラ」アドレスが12%増加しています。
- OKXおよびBinanceでの永久契約オープンインタレストは4週連続で高水準を維持し、レバレッジ資金の大半がロングに集中しています。
$50到達の根拠
XRPが約3.50ドルから50ドルに上昇するには、時価総額が約200億ドルから2,800億ドルへと拡大する必要があります。流通供給量が変わらなければ、およそ14倍の価格上昇となります。その実現には以下が重要です。
- グローバルな主要決済ネットワークへの統合:例えば、50以上の主要国際銀行がXRPを越境決済に利用し、1日あたりの決済額が100億ドルを超える場合。
- 機関投資家の本格的な組み入れ:大手ヘッジファンドや運用会社がXRPを主要デジタル資産の一部とすること。
- 法的リスクの完全解消:2025年にリップルとSECが和解し、規制枠組みが見直されてXRPが証券でなくユーティリティトークンと分類される場合。
- マクロヘッジ需要の高まり:世界規模の通貨安やインフレ局面で「デジタルゴールド」として資金流入が期待できる。
- エコシステムの革新とステーブルコイン発行:リップルがXRP連動型のステーブルコインソリューションを展開し、オン・オフチェーンの流動性を拡大する場合。
市場および競合比較
- BTCおよびETHとの比較:ビットコインの時価総額は約1兆6,000億ドル、イーサリアムは約5,000億ドルです。XRPが2,800億ドルに達するためには、イーサリアム並みの時価総額が必要です。
- 他の国際送金プロジェクトとの比較:Stellar(XLM)の時価総額は約150億ドル、SWIFT GPIはトークン化されていません。XRPがこの分野で先行すれば、ファーストムーバーアドバンテージが得られます。
主なリスク要因
- 規制の不透明さ:SECがリップルへ新たな規制措置を講じたり、EUがデジタル資産規制を強化した場合、XRPは多額の制裁金や取引制限のリスクがあります。
- 激化する競争:中央銀行デジタル通貨(CBDC)や、イーサリアムやCosmosなどによるクロスチェーンブリッジ技術の進展で、XRPの決済用途に競合が増す可能性。
- 市場センチメントの変動:マクロ経済環境が好転し、リスク選好が伝統資産へ戻ると、暗号資産全体への逆風となる可能性。
- 技術的課題:XRP Ledgerは高スループット(TPS)とノード分散のセキュリティ維持が求められ、大規模商用展開前にネットワーク混雑やセキュリティリスクが懸念されます。
投資指針とポジション管理
1. 段階的エントリー:
- 第1段階:3.40~3.35ドルのレンジで全体の40%を複数回に分けて購入;
- 第2段階:3.30~3.20ドルでさらに30%を追加購入;
- 第3段階:底値が確認された後、残り30%を追加。
2. ダイナミックな利確・損切り:
- 利確目標は5ドル、10ドル、20ドル、30ドル、50ドルの心理的節目に設定;
- 価格が3.20ドルを下回った場合は速やかに損切り・撤退。
3. ポジションサイズ管理:特定の暗号資産への投資は、ポートフォリオ全体の5~10%以内に抑えて過度な集中を避ける。
4. 継続的な情報監視:リップルの提携進捗やSEC訴訟、オンチェーン大口保有状況の動向を常に注視する。